理事長あいさつ

Asia SEEDは、前身の日本インドネシア科学技術フォーラム (JIF) から引き続き、一貫して日本とアジアを中心とした国々との国際高等教育協力に係る活動を行ってきました。その間、日本政府と各国政府などの支援の下で、初めての留学生借款と留学生支援組織 (EEO) 活動の事業化、日本で初めてのツイニングプログラム・ダブルディグリープログラムの導入、共同研究をベースにした現地の大学強化、新手法による起業家教育など、さまざまな国際高等教育協力分野におけるイノベーションに係ってきました。

アジアは今、日々新しく生まれ変わるダイナミックな世界の成長点になってきました。日本だけが経済的に突出していた孤独な時代は昔話になりました。これからはこの成長するアジアとともに生き、ともに成長することができるかどうかが日本の長期的な生き残りと繁栄のカギとなるでしょう。そのためには高等教育分野における協力と交流を通じて、海外の優秀な人材の育成に貢献すると同時に、日本人がもっと世界で活躍できる力を身につけることがますます重要になってきています。

Asia SEEDは、これからも国際高等教育協力に係る活動を通じて、日本がアジアおよび世界の人々により信頼され、より尊敬される存在であるよう、また日本にとって貴重なアジアにおける人的ネットワークがより大きく豊かに形成されるよう、その実現を目指して前進していきたい。そして後世の人々から、「あの時代にAsia SEEDという団体とそこで働く人たちがいてくれて本当に助かった」と言われるような、そうした存在でありたいと強く念じています。

理事長 濱野正啓